いつの間に、寝てしまったんだろう?
今、何時だ?
ベッドサイドに置いてあった時計を探る。
もうこんな時間か……
あれからどの位、アイツを抱いていたんだろうか?
何度ぶっこんでやったのか、全然記憶にない。
今まで、
数えきれない程、女を抱いてきた。
男も抱いてきた。
数えきれない程の、甘い言葉も囁いてきた。
物も与えてきた。
誰を抱いても、気持ちいいのはほんの一瞬で、
出してしまえば、腕の中の女も男も、
もうどうでもよくなってしまう。
だが……
昨日は違った。
アイツは一体何者だ?
あんな感覚は初めてだ。
気持ちがいい何ていう言葉で表せるレベルじゃない。
上へ上へと昇りつめて、
果てない空間に吹っ飛ばされた。
このまま呼吸が止まって、
死んでしまうんじゃねえかと恐ろしくなった。
それでも、アイツの体を離せなかった。
もう、絞り出しても一滴も出てこないだろうって位に、
俺の全部を吸い取っていきやがった。
死に損ないのくせに。
体は俺に食らいついてくる。
ったく、いい度胸してやがるぜ。
こんなちっぽけな野郎にこの俺がと思うとムカついてしょうがない。
小さな寝息を立てて寝ている死に損ないの頬を突いてやった。
やべぇ。
寝顔見ているだけで、勃ってきやがった。
おまえは一体……